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反戦運動

全米11都市で大規模な反戦デモ

ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴを含む11の主要都市で27日、イラク戦争即時終結を 求めた大規模な抗議集会、行進が行われた。各都市で、 数千から1万の市民や退役軍人が参加し、「ノーモア・ウオー」とシュプレヒコールを繰り返した。

ハイティーン二人だけのイラク反戦行脚 

米国人の過半数がブッシュ政権のイラク政策に反対しているが、反戦活動は今ひとつ盛り上がりに欠ける。こんな中、二人の若者が5月にサンフランシスコを出発、首都ワシントンまで4800キロの道を反戦行進している。

反戦Tシャツ販売禁止は違憲 

ブッシュ大統領批判の反戦Tシャツの販売が、アリゾナを含む4州で違法とされている。これに抵抗して製造・販売を続けてい る反戦活動家がこのほど、アリゾナ州を相手取り違憲訴訟を起こした。

戦死兵の母も出席しワシントンで抗議集会

 イラク戦争開始から20日で丸4年を迎えるのを前に17日、ワシントンにある国防総省前で反戦の行進や集会が行われた。今回は国防総省前で1967年に行なわれたベトナム戦争に対する抗議集会から40年という節目の年にも当たる。集会には数千人が参加し、イラクからの米軍の即時撤退などを呼びかけた。 
 
 米メデイアによると、バス、キャラバン、バンで全米から参加者がワシントンへ集結した。曇り空の冷たい天候の中、数千人が、ベトナム戦争記念堂近くから「戦争をやめろ。今兵士を本国へ」とスローガンを掲げ、国防総省へと向かった。 
 
 戦死兵の母として知られるシンデイ・シーハンさんも参加した。シーハンさんは、05年にテキサス州にあるブッシュ大統領の私邸前で抗議の座り込みを続け、一躍反戦運動の旗頭となった。 
 
 シーハンさんは、ブッシュ大統領とその側近を戦争犯罪者と呼び、「叩きのめさなければならない」と熱っぽく語った。04年4月に戦死した息子のケーシーさんも含め、イラクでの戦死は犬死だとも言い切った。 
 
 主催団体は「ANSWER(戦争と人種差別をやめるために今行動を)」。2001年の9・11同時テロ事件直後に設立され、それ以来各地でブッシュ大統領への弾劾要求から、パレスチナのイスラエル占領などについて広範な抗議運動を展開している。 
 
 「ANSWER」が、今回の抗議集会の場所を国防総省前にしたのには、1967年10月21日の反戦集会がある。当初は平穏だったが、約5万人が同庁舎に流れ込もうとしたため、激しく警官隊と衝突。600人以上が逮捕された。この抗議集会はその後の反戦運動に大きな影響をもたらした。 
 
 平和行進の後、国防総省駐車場では、国旗にくるまれた棺が、戦死兵の写真とともに特設壇上に置かれた。現役、退役軍人、兵士の家族など参加者は、熱っぽくイラク戦争反対、ブッシュ大統領への弾劾要求を訴えた。 
 
 イラク戦争開始記念の一連の行事として、16日夜には、ワシントン大聖堂で、戦死兵の家族やキリスト教徒による平和への祈りがささげられた。19日までカリフォルニア、ニューヨークを含む各地で集会、祈り、マーチが繰り広げられる予定である。 
 
 一方、17日の国防総省付近には、戦争支持のグループも姿を見せ、反戦派との間で、睨み合いと罵り合いが起き、、警官が中に入る場面もあった。戦争肯定派は、「我々の兵士は米国をテロから守るために血を流している」と主張した。 
 
 参加者の一人、ヘンリー・ソウエル(22)さんは、05年にイラクで海兵隊として従軍した。「反戦グループは、仲間が何のために死んでいったか、僕は何のために戦ったのか、その意味をぶち壊そうとしている」と語っていた。

ワシントンで大掛かりな反戦集会 

ブッシュ大統領がイラクへの米軍増派計画を決めたことに抗議する反戦集会・行進が27日、ワシント ンの米連邦議会議事堂付近で行なわれた。主催者団体での推定では、数万人が参加したとみられる。

戦死兵の母シーハンさん逮捕される 

反戦運動の象徴的な存在となっているイラク戦死米兵の母、シンデイー・シーハンさんが26日、ホワイトハウス近くで座り込み中、警察の退去命令に従わなかったとして逮捕された。

シーハンさん、ワシントン向け反戦活動続行 

 テキサス・クロフォードにある私邸で休暇を過ごしていたブッシュ大統領は、米国南部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害対策のため、休暇を早めに切り上げ、31日ワシントンに戻った。大統領の私邸近くで抗議の座り込みをしていた「戦士兵の母」シンデイ・シーハンさんと支援者たちも、同日ワシントンへと向かった。今後は25州で集会を開きながら反戦運動を広めていく。9月24日には大規模な集会をワシントンで開き、その後大統領がシーハンさんに会うまで、期限なしの座り込みをホワイトハウス前で行うという。 
 
 「兵士は高潔な理由のために戦死した」という、8月3日の大統領のスピーチの中での言葉が引き金となり、シーハンさんは大統領私邸で座り込みを始めた。大統領に面会を求め、高潔な理由とは何かという答えをもらうためだ。 
 
 シーハンさんの息子ケーシーさんは、昨年4月イラクで戦死した。24歳だった。今年1月シーハンさんは、同じくイラクでの戦死兵を持つ家族と「金星平和の会」を設立し、各地で反戦を訴えてきた。 
 
 「息子は何で死んだのか」と、ひたすら大統領に問い続けてきた母の姿は全米に共感を呼び、日を追って支援者の数は増え続けていった。3週間でシーハンさんに共鳴し、約1万人がクロフォードを訪れた。 
 
 ブログ「クロフォードアップデイト」によると、27日には、ケーシーさんの名からとった「ケーシーキャンプ」の集会には、約3000人が全米から参加した。昨年の大統領選の民主党候補者アル・シャープトン氏や、テレビドラマ「ウエストウイング」で大統領役を演じている俳優マーティン・シーンさんも支援に駆けつけた。フォークソング歌手ジョーン・バエズさんも、集会に花を添えた。 
 
 その一方で、シーハンさんの座り込みは大統領支持派をも目覚めさせた。保守派は、シーハンさんの行動はイラク兵士の士気を傷つけると、シーハンさん攻撃に出た。 
 
 27日には、大統領支持派は約3000人バスでクロフォードを訪れ、フットボールスタジアムで集会を開いた。大統領支持派も、シーハンさんと同じく戦死兵の母たちを、運動のフロントに据えた。「シンデイ、あなたは私たちを代弁してはいない」というスローガンを掲げた。 
 
 最近の世論調査では、大統領はシーハンさんに会うべきだという声が半数以上を占めたが、大統領はシーハンさんに会うつもりはないと明言した。 
 
 結局大統領との面会は果たせず、クロフォードでは時間切れの幕引きとなったが、3週間でシーハンさんは反戦運動に火をつけ、その火は全米に広がっている。 
 
 バス1台でクロフォードに到着したシーハンさんたちは、31日にはバス3台でワシントンへ向けて出発した。別々のルートで「兵士を米国に戻そう」ツアーを展開し、9月24日にワシントンで合流し大集会を開くという。 
 
 シーハンさんは、クロフォードで大統領に面会できなくてよかったと言う。「もし大統領が私に会っていれば、その時点で私はクロフォードを去っていただろう。このように大きな支援の輪は広がらなかっただろう」 
 
 また、「この国はどんどんだめになって行くと思っていた。誰も子供たちが戦争で殺されていく事など気にもかけていないと思っていた。が、そうじゃなかった。ここで得た愛と支援は希望を与えてくれた」と話している。 

「軍最高司令官」に挑み続ける「戦死兵の母」

 ブッシュ大統領は、休暇を返上し22日から24日までの3日間、保守派の多いユタ州とアイダホ州を遊説、イラク戦争への支援を強く求めた。これに対し演説会場の外では、「イラク戦死兵の母」シンディー・シーハンさんの行動に共感、支援する退役軍人や軍人の家族らが反戦集会を開き、ブッシュ大統領を迎え撃った。シーハンさんはブッシュ大統領との面会を求め、テキサス州クロフォードの大統領私邸近くで座り込みを始めた。「息子はなぜイラクで死んだのか」と問うシーハンさんを支援する連帯の輪が全国的に広がり続け、シーハンさんは今や、「イラク反戦運動」を象徴する存在となっている。 
 
 そのシーハンさんが最近、孤立無援状態で始めた「信念の行動」などから、黒人で公民権運動の象徴となったローザ・パークスさんとよく比較される。パークスさんは1955年、人種分離法が施行されていたアラバマ州で、バスの座席を白人に譲るのを信念に基づいて拒否し、逮捕された。それがきっかけとなり、黒人による大規模なバスボイコット運動が展開され、約10年後の公民権法成立(1964年)に結びついたとされる。 
 
 「息子は何のために死んだのか大統領に聞きたい」。こう訴え、抗議の座り込みを始めたシーハンさんは、反戦運動に火をつけた。その火が燃え広がりを見せている点が、パークスさんと比せられる点のようだ。 
 
 ブロッグ「クロフォードアップデイト」によると、8月6日から始まった座り込みへの支援者数は日を追って増え、先週末には2000人にも膨れ上がった。21日にはベトナム戦争の反戦歌手ジョーン・バエズさんも現地に駆けつけ、反戦支援のコンサートを開いた。 
 
 シーハンさんが、昨年4月イラクで戦死した息子のケーシーさんからとって「ケーシーキャンプ」と呼んでいる地点は、当初より大統領の私邸に約3キロ近づいた。というのも、地元の有志が最近、所有している土地の使用をシーハンさんに認めたからだ。現在大統領私邸近くまで、支援者のテントや食事を調達するトラックや車がひしめきあっているという。 
 
 大統領の演説会場外で行われた今回の反戦集会には、シーハンさんに鼓舞された退役軍人、軍人の家族やその支援者ら約2000人以上が参加した。そのひとりである同市のロッキー・アンダーソン市長(民主党)は、「大統領は国民にうそをつき続けている。何もしないのは(大統領に)同調しているとの同じだ」と述べ、参加の動機を明らかにした。 
 
 一方、最近の世論調査によると、ブッシュ大統領の支持率は36%と過去最低である。そこで支持巻き返しにと、ブッシュ大統領は22日、聖書帯と言われている保守州のひとつであるユタ州のソルトレークシティー入りした。昨年の大統領選の際、ブッシュ大統領は同州で投票された有効票のうち7割を獲得、圧倒的な強さを見せた。 
 
 ソルトレークトレビューン紙によると、ブッシュ大統領は、退役軍人全国大会に参加した約1万5000人の聴衆を前に、「イラクからの米軍の即時撤退を求める声があるが、それは間違いだ。米国を弱くするだけだ」と話し、強気の姿勢を示した。イラクとアフガニスタンで増え続ける米兵士の戦死者問題について、大統領は「軍は命を落とした兵士に報いるためにも任務を遂行する」とイラク戦争続行を強調した。戦死者はイラクで1864人、アフガニスタンで223人とされる。 
 
 大統領の強気姿勢に押されるように、保守派の活動家らもシーハンさんへの反撃姿勢を強めている。カリフォルニア州の大統領支持派はこのほどクロフォードに向けて出発した。支持派は各地で大統領支持集会を開きながら、最終地入りする予定。 
 
 また、ソルトレークシティのABCテレビ支社、アイダホ州のCBSテレビ支社は、1分間のシーハンさんの広告を流すのを拒否している。「不適当なコマーシャルである。この地域での兵士やその家族の怒りを買う」というのがその理由。 
 
 広告の中でシーハンさんは、大統領との面会を訴えた上で、「大統領はイラク戦争で、国民を欺いている」と非難している。さらに、「私はこの国を愛している。が、あと何人がこの無意味な戦争のため命を落とさねばならないの」とシーハンさんは問いかける。「ケーシーが帰ってこないのは分かっている。が、大統領は間違いを認め、兵士を国に戻す時だ」と迫っている。 
 
 これに対し大統領は23日、アイダホ州で支持者を前に、「シーハンさんたちは軍人の家族を代表してはいない。大多数の家族はイラク戦争を支持している」と語り、シーハンさんに会う気持ちはないとあらためて明言した。 
 
 カリフォルニア州で、急病の母親に付き添っていたシーハンさんは、24日夕方、クロフォードに帰ってきた。その1時間後、大統領も軍用ヘリコプターで私邸へ戻ってきた。「戦死兵の母親」と「軍最高司令官」との新たな戦いが始まった。 

ブッシュ大統領に面会求め母親が抗議の座り込み

 ブッシュ米大統領は、現在テキサス州クロフォードにある私邸の農場で5週間の休暇中である。その私邸近くで、2004年にイラクで戦死した米兵士の母親シンデイ・シーハンさんが、6日から「何のために息子は死んだのか」と、道路脇にテントを張り抗議の座り込みを続けている。シーハンさんは、大統領に直接会って質問したいという。シーハンさんへの支援の輪は全米で大きなうねりとなって広がっている。 
 
 クロフォードの地元紙ローンスター・アイコノクラスト紙などによると、シーハンさんがこの座り込みを決意したのは、3日の大統領のスピーチを聞いた後だった。スピーチの中で、大統領は戦死兵士に言及し、「イラク戦争を続行することで、その犠牲者に報いなければならない。戦死兵たちは高潔な理由のもとで命を落とした」と語った。 
 
 シーハンさんの息子ケイシーさんは、昨年4月バクダッドで技術兵として従軍中、ロケット弾を受け死亡した。24歳だった。それ以後、シーハンさんは、息子は何のために死んだのかと問い続けてきた。今年1月には反戦グループ「平和金星家族の会」を設立し、メンバーとともに各地の集会でイラク戦争の不条理性を訴えてきた。 
 
 米国では戦死者のいる家族は、「金星家族」と呼ばれている。それは戦死者が家族から出れば、金星を縁取った旗を家の窓に掲げるならわしから来ている。 
 
 「高潔な理由とは何なのか、なぜ息子を殺したのか、何のために息子は死んだのか、大統領に聞きたい」とシーハンさんは言う。また、「もし戦争を始めた理由がそれほど高潔なら、なぜ大統領の二人の娘さんはイラクへ行かないのか」と、大統領に会った時に言うべき問いを用意してきた。 
 
 テキサス州クロフォードでは、日中の気温は40度近くまで上がり、モンスーンのこの時期、夕方には稲妻・雷鳴を伴った激しい雨にも見舞われる。シーハンさんは、「大統領が会いに出てくるまで、大統領の休暇が終わるまで、あるいは逮捕されるまで頑張る」と話す。 
 
 折りしも11日チェイニー副大統領、ライス国務長官、ラムズフェルド国防長官といったブッシュ政権のトップが、私邸を訪問することになっている。ネット上でのシーハンさんの公開日記によると、大統領の警護当局者は「11日朝までに去らなければ、国家安全保障への脅威として逮捕する」と脅してきていたという。 
 
 今回シーハンさんと活動を共にしてきたエミー・ブランハンさんは、昨年2月に息子のジェレミーさんをイラクで失った。ブランハンさんは、ネット上での公開日記の中で、「クロファードに来ようというのは、最初ほんの思いつきだった。こんなに多くの人々の支援を得られるとは思わなかった」と語っている。 
 
 今回のシーハンさんの座り込みには、「平和金星家族の会」のメンバーだけでなく、退役軍人の会やクロフォード平和の会のメンバーも参加した。 
 
 座り込みを始める6日午前に、支援者を含め50人以上が、クローフォードに「弾劾ツアー」書かれた星条旗色バスで到着した。ブッシュ大統領自邸へ向けて「大統領が息子を殺した」とシュプレヒコールをしながら、「米兵イラク撤退」と書かれたプラカードを掲げ行進した。が、牧場の8キロ手前地点で地元の警官らに止められ、余儀なくそこで座り込むこととなった。 
 
 6日午後には大統領の代わりに、国家安全保障担当大統領補佐官のステーブ・ハドリー氏らが現れ、「大統領はシーハンさんたちのことを気にかけている」と説得しようとした。が、シーハンさんは「気にしているなら、自分で出てきてほしい。出てくるまでここでがんばる」と、とりあわなかったという。 
 
 日がたつにつれ、一般市民や現役・除隊兵士などが、クロフォードに駆けつけ、寄付や励ましの言葉を寄せている。9日には16人の民主党議員が大統領あてにシーハンさんに会うように要請している。 
 
 このようにシーハンさん支援の輪が広がっている背景には、多くの米国人がイラク戦争に辟易し始めているという事実がある。最近のギャラップ社の世論調査によると、54%の米国人がイラク戦争は間違いだった、57%は、イラク戦争の結果、米国は安全ではなくなってきていると答えている。 
 
 シーハンさんは、クロフォードで大統領に会えなかったら、大統領を追いかけ、ホワイトハウスの前で座り込みをするつもりだと語っている。 

米戦死兵の家族会が大統領糾弾の反戦集会 

 イラク戦争での米軍兵士の死者数は増え続け、6月に入って1700人を超えた。戦死を名誉と考える風潮もある中、戦死兵の家族会は13日、ケンタッキー州レキシントン市で反戦集会を開いた。参加者たちはブッシュ大統領を「不当な戦争」を始めたと強い口調で非難し、代表者が「大統領の黒い心臓に政治的致命傷となる棒を打ち込むのが人生で達成すべきこと」と、大統領にあてた手紙の一部を紹介すると、聴衆から大きな拍手が起こった。 
 
 米国では戦死者を持つ家族は、家の窓に金星が縁取られた小さな旗を掲げることから、金星家族と呼ばれている。「平和への金星家族会」の代表者、シンディー・シーハンさんはカリフォルニア出身。息子のケイシーさんは、昨年4月にバグダッドで戦死した。 
 
 サウジアラビア紙アルジャジーラがその戦死の模様を伝えたと言い、シーハンさんは「米軍当局は敵の奇襲攻撃で息子は死んだと伝えてきたが、友軍の誤爆によるという証拠もある。軍はうそをついている」と反発する。息子の死以来、シーハンさんはイラク侵略戦争反対を訴え続けている。 
 
 この日の集会でシーハンさんは、ブッシュ大統領が戦死兵の妻の痛みを和らげるのは「ハードワーク(きつい仕事)」と発言したことを揶揄(やゆ)し、愛する者を失った母親の苦しい心情を切々と吐露した。 
 
 「ハードワークは、最愛の息子の戦死をある日曜日の夕方、CNNニュースで知ったこと。ハードワークはその2時間後、息子の死を伝えるため訪れた軍将校を家に迎えねばならなかったこと。ハードワークは25才の誕生日を前に、息子を埋葬しなければならなかったこと」。こう話したシーハンさんの一言一言が参加者たちの心を深く揺り動かした。 
 
 また、シーハンさんは「家族会は、国民を誤った方向へと導いた大統領を弾劾するために全力を挙げる」という大統領にあてた手紙をも引用した。集会に参加した神学校で教鞭をとるグレン・ヒンソンさんは「米国は欲深くなりすぎ、道徳的に破綻している」と警鐘を鳴らした。 
 
 家族会は「自由と真実バスツアー」を通して各地で集会を開き、政府のうそを多くの人に知らせ、イラク侵略戦争を終わらせたいと活動を広げている。家族会は既にニューヨークとシカゴへのバスツアーを終えている。 
 
 「平和への金星家族会」は今年1月に設立され、現在の会員は約70人。その中にはマイケル・ムアー監督の映画「華氏9・11」に出演し、一躍有名となったリラ・リプスコムさんがいる。昨年9月、ローラ・ブッシュ大統領夫人の大統領選キャンペーン演説中、やじったかどで逮捕されたスー・ニーデラーさんも会員の一人だ。ニーデラーさんは、「ブッシュ大統領は息子を殺した」と書かれたTシャツを着て集会に参加、「いつあなたの娘さんたちは戦場に行くのか」と、ブッシュ大統領夫人に質問を浴びせ、スピーチを妨害した。